背日記


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桜とかいろいろ
04/12 (Thu) 00:59|
さくら  鴨川の桜

一昨日雨が降る前に、再度鴨川や嵐山へお花見に行って
帰りに古本屋で『いきの構造』(九鬼周造)を入手した。

自伝『天野貞祐』を読んだばかりなのですが、そこにこの九鬼周造氏が親友として登場する。
それで丁度探していた。喜んで買って帰る。

そもそも自伝の類は手にとらないほうです。なのになぜ天野貞祐は読んだかというと、
これにはわけがある。

このところ明治大正時代について漫然と調べていたのですが、起こる出来事の規模が
大きすぎて、わかったようで全然よくわからないのです。
生活の様子とか人ひとりが思ったことを地上の蟻の視点で知りたいと思って
図書館検索にひっかかったのを読み始めたのがこちら。
ほぼ 誰? 状態でしたが、なんと、現在の給食があるのはこの方のおかげみたいです。

文部大臣時代、敗戦後だったのでお金なさすぎて給食が廃止されそうになった時期が
あったとのこと。
お腹すいてたり隣の子とお弁当の内容が違って気になるようじゃ勉強もはかどらん、
それはいかん、というような事が書いてあった。当時は今よりひどい格差社会だったみたいです。

ただ政界は人生の後半で吉田茂首相に乞われてちょろっと入っただけみたいで、大半は
教育界におられた人みたいですね。
国会の答弁慣れないけどなんとかすませたーみたいなことが書いてあって、なごんだ…。
あんまり自分のこと書いておられないので、ほとんど友人知人のお話です。

西田幾太郎氏の人間像を描かれた章『西田先生夏日清田談』『西田先生のこと』などは
非常に興味深く読みました。哲学はよく解らないけど、西田幾太郎のあたたかく
厳しい人間像が伝わってきた。あと内田鑑三氏についても書いてありましたが、
読み飛ばしてしまったので後で読むかもです。

謙譲さを忘れずしかし思ったことをものすごく素直にストレートに書いておられる感じです。
現代にも通じる言葉がたくさんあって真剣に読んだ。

前半ですっごくうれしそうに旧制高校時代の自慢の親友について語っておられて
その親友が九鬼周造氏だった。
そういうわけで『いきの構造』、開きもせず買ったのですが、箱から出してみると旧字体でした。うわわわわ。
趣のある本ですが、ゆっくり読む感じにはなりそうです。

後で調べたら岩波文庫から読みやすいのが出てるみたいでした。
あと同じく九鬼周造『巴里心景』『をりにふれて』も読みたくて探し中。
これからゆっくり読みます。
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